一人ひとりに寄り沿う福祉のあり方を考える

2015年11月23日 14時21分 | カテゴリー: 活動報告

「歳をとっても障がいを持っても住み慣れた地域で暮らし続けたい」という想いを大切に、「お互いさまの助け合い」としてNPO法人格のワーカーズが地域福祉の様々な取り組みを実践している現場にお邪魔させていただきました。
見学したのは、横浜市緑区の「るるる*みどり館」と「ディサービス・くまさん」の2施設。
「るるる*みどり館」は、集まる・育てる・拡げるをテーマに配食サービス、家事介護、食材・生活用品のお届けサービス、居宅介護支援、介護用品の販売・貸与、移動サービス、子育て支援、デイサービスと実に八つの福祉団体が集結し地域のニーズに合った福祉サービスを提供しています。
それぞれが独立しつつも連携を取り合ってダブルケアや産前産後ケア、突然の入院からリハビリまでを多様な手で支援している実例を学ぶことが出来ました。
市民力と立地条件が大きな力となったことは確かですが、館内に小さなお子さんの笑い声と、時間に流される事なく入浴もその方のペースでゆったりした雰囲気はもう一つの我が家というイメージで大きな魅力でした。
なんといっても7時間の見守りサービスは、ご利用者もご家族も穏やかでいられるようにというスタッフの思いがあってこそのサービスです。 

「ディサービス・くまさん」は、ご利用者10人に対してスタッフ3名という手厚いサービスと、近隣企業の協力で買い物ついでの歩行訓練や出汁も素材からとる手抜き無しの食事が好評です。
大きな施設から転入される方も多くその理由は、座りっぱなしや会話の無いケアが嫌だったとのこと。こちらでは食事もスタッフと一緒という家族的な雰囲気や、男性スタッフも3名おり、ご利用者が男性か女性のスタッフのどちらに介助して欲しいかのニーズにもこたえていました。
お風呂嫌いのご利用者への言葉かけを無理強いせず根気強く続けた結果、気持ち良さそうに入浴する表情を見てスタッフが感動したエピソードなどは福祉サービスへの姿勢が良く表れています。 

しかし、介護報酬が変わり単価の低い利用者はどこの施設も敬遠する中、良心的サービスの継続がどこまで可能かの帰路に立っています。
15人規模の事業所はどこも厳しい状況で、10人でとんとん7人なら何とかというこの現状は福祉の社会化の理想とはかけ離れたものになっていないでしょうか?