「食の安全と都市型農業を考える学習会」報告

2016年10月7日 22時22分 | カテゴリー: 活動報告

14757987097961475798900873

10月6日、「食の安全と都市型農業を考える」をテーマに11月のミニフォーラムに向けた学習会を開催しました。

講師の大江正章氏は、80年代なかばから、農・食・環境・アジアなどについての単行本を編集・制作してこられ、なかでも注目すべきは有機農業は単に農薬や化学肥料を使わないということではなく、作る人と食べる人、自然、土、生きもののあいだに有機的な関係性を創る営為を意味し、環境保全型農業も含めて広く捉えておられることです。

今回、大和市のような中核的都市において農業の振興を進めるにはをメインにお話しいただきました。

日本の農業就業人口は、192万人でピーク時の1990年の74%となり、耕作面積も2014年には450万haと1961年の609万haの74%まで減少しました。
一方で、非農家出身新規就農者は増加傾向にあります。2015年度の非農家出身新規就農者総数は、3,570人で、2010年比の2.1倍でした。
また、政府が青年新規就農者として重視する49歳以下の新規就農者は2,520人で2.7倍と大幅に増加しています。
定年を目前に脱サラし、就農を希望する人も増え、非農家出身者でも営農の意欲を有する人が食べていける環境を作ることでやせ細る日本農業の活路を見いだせます。私たちは、担い手の確保や、耕作地の不足、販路の問題を課題意識として捉えていました。

しかし、大江さんは、キューバを例に挙げ、ソ連崩壊後経済制裁を受けながら「ダーチャ」というロシアの「別荘」付き家庭菜園で食料を自分でつくっていた市民は飢えることがなかったと週末有機農業で循環型社会を実現させた事例を紹介されました。
私たちが、市民菜園など参加型で取り組むことで、食料需給率も上がることを教えて下さりました。
「CSA」C:コミュニティー、S:サポーティー、A:アグリカルチャーという「地域で支える農業」の原型がダーチャの仕組みにあると目から鱗の学習会で、参加者からも活発な意見が出され、11月のミニフォーラムへの期待につながりました。

これもまた参加型の良いところですね。