12月議会一般質問より~次世代に大和市の自然環境を引き継ぐために~

2016年12月19日 00時16分 | カテゴリー: 活動報告

大和市は、県内でも川崎市や横浜市と並んで人口密度の高い市です。しかし、市域に8か所の保全緑地を有しております。
本市では、市民にもっと緑を身近に感じてもらい、緑地保全の輪を広げるために平成21年から「トコロジスト制度」を導入しています。市域の保全緑地でも「その場所の専門家」トコロジストが活動しています。

 今年3月、大和の自然ハンドブックが発行されました。記念となる第1号は、「水辺の生きもの」で、これは、新たな調査ではなく市民による蓄積された調査データによるもので、貴重な報告書でもありしかも大変わかりやすく編集されており市民の皆さんからも好評です。
今年5月、私は引地台公園に出向き子育てに関するアンケート調査を行いました。「ふれあいの池」でザリガニ釣りをする親子にたまたま持っていた大和の自然ハンドブックをお見せしたところ大変喜ばれました。すぐに持っていた数冊が無くなり、どこで手に入るのかと尋ねられ、泉の森のしらかしのいえで無料で配布していますとお伝えしましたが、大和の自然ハンドブックを次世代を担う子どもたちに知ってもらいたいので、是非、学校現場でも活用されるよう、働きかけと環境部や教育委員会のカウンターにも掲示し、そこで取り扱っていただけるよう要望いたしました。
今年度は「蝶」をテーマに作成されるということで、こちらも期待するところです。発行時には一冊目の「水辺の生きもの」も併せて広報に掲載し、多くの市民の方々に大和の自然ハンドブックの存在を周知することも行政の務めと伝えました。

 泉の森のしらかしの池は、調整池としての機能だけにとどまらずカイツブリが営巣し子育てをしており、トモエガモなど貴重種が観察されています。
また、平成25年度かながわ地球環境賞の地球環境保全活動部門で受賞した大和市自然観察センター・しらかしのいえとしらかしのいえボランティア協議会は20周年を迎えます。これを機に、泉の森の自然環境の保持と魚類調査を兼ね、かいぼりを行うよう提案しました。
堆積された泥を取り去ることで夏期の高水温や酸素不足を解消し、池底の干し上げで池の底泥を空気にさらして乾かすと、泥中にあるチッ素やリンが、水中に溶け出しにくい状態になります。その結果、池に水を入れた後は、水中の栄養分が少ないので植物プランクトンが増殖しにくく、水がきれいな状態が続きます。かいぼりは底質を改善して水質を良くするという、自然の理に適った伝統技術なのです。

市長からは、都市化の進む本市において、市内における貴重な大規模緑地は、市民のうるおいや安らぎを与え、健康で文化的な生活を営む上で重要な空間であるととらえている。
市は緑の取得や保守、緑地及び保守地区の指定により緑地の維持管理に努めているが、こうした取り組みをさらに推進していくためには、土地所有者をはじめとするより多くの市民の皆様にご理解とご協力が必要不可欠である。として、市民との協働で緑の保全を進める重要性を答弁の中で述べています。

 大和市の自然調査や報告は、26年前に教育委員会から「大和市の脊椎動物」が発行されて以降調査をしていませんし、民間レベルで行われた調査の結果も反映されていません。
市民による調査研究と多くの資料が今後「大和の自然ハンドブック」に活かされ、多くの市民に親しまれることを願って、今回の質問テーマとしました。