「空き福祉車両」で送迎支援~あさお運転ボランティア~

2017年1月23日 00時08分 | カテゴリー: 活動報告

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厚生労働省は、高齢者が人生の最期まで住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けるために必要な支援体制を、2025年までに整えることを目指し地域包括ケアシステムの構築を推進しています。

保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが望まれますが、その中で川崎市麻生区では2010年から「人とサロンをつなぐ移送推進協議会」が福祉施設で空いている福祉車両を活用し運転はボランティアが担うといったユニークな支援が行われています。

聞き取りにお訪ねしたのは、社会福祉法人一廣会かないばら苑です。依田明子苑長は、地域支え合いの声かけが広がる中、以前から地域を支える事業を行っていましたが、ご利用者との雑談の中でホーム内でも年に数回しか外出の機会が無い人がいると知り、高齢者の閉じこもりを解決する支援事業として8年前から取り組み6年前に活動を開始しました。

麻生区は丘陵地の特性があり、自力で通える人を除き送迎車不足やコースがないなどでデイ利用者の足がない等の問題を抱えていました。
社福の持っているものを外に出そうと、3か所のサロンの送迎を日中デイ送迎の合間の空いている福祉車両を利用した送迎支援が行われており「運転ボランティアCAP」の皆さんが出欠、送迎希望のとりまとめまでを一括して行っています。送迎実績も2010年12月開始から現在まで123回、延べ1,316名が利用しました。
運転ボランティアCAPは、福祉移送が目的ではなく、地域の孤立を何とかしようと立ち上がったメンバーで構成されていますが、苑の安全運転管理者が実施した安全運転テストに合格しないとハンドルは握れません。
サロン送迎を男性ボランティアが担うことで、サロンの男性ご利用者が増えたという報告もあります。

今後の課題は、出欠の取りまとめを引き受けた方が高齢化で困難になる。参加者が倍になり把握が難しいなど運転ボランティアが連絡係りまでを兼任することに無理が出てきたこと。
高齢者の運転事故がクローズアップされ事故があったときの保障だそうです。
行政の支えがどこまで可能か関心を持ちました。
今後、高齢者向けサロンだけではなく、障がい者サロンへの送迎も行う予定だそうで、制度を超えた事業のひとつとして大変興味深い事業だと感じました。