9月議会より~農業体験農園について~

2017年10月18日 01時18分 | カテゴリー: 活動報告

私は、8月にネットのメンバーたちと大和市内の市街化調整区域や市街化区域の生産緑地などの農地や緑地を見て回り、南部は、東には境川、西には引地川が南北に流れ現在もまとまった水田があり、農地がまだ多く残る環境にあることを確認しました。しかし、8月という事もあってか市街化調整区域の農地の中には、高齢化で手が回らないのか雑草が目立つところもありました。また、管理に苦労が少ない梅林や栗林が意外と多いことが気になりました。

北部はというと、都市開発により生まれた緑豊かな住宅地が広がる中に生産緑地も残っていますが、生産緑地の指定を受けても手入れがされていない農地が見受けられました。市民農園も見学しましたが宅地化が進んでおり、今後生産緑地として維持できるか保障はありません。

市全域では、梨やブドウ、野菜などの栽培と直売などで農業として成立している数少ない農家もありますが、繁忙期に市外から手伝いに来ている人から「父の趣味のようなもの。父の代で終わりだと思っている」などの声も聞かれました。実際に農地を見て回って、残された貴重な農地を守らなければと思いました。

9月2日の朝日新聞「けいざい」欄には、「生産緑地 大量に宅地化?」との記事が掲載されていました。2016年末の生産緑地は全国で約1万3千ヘクタールあり、国土交通省によると、2022年に指定の期限を迎える生産緑地は全体の8割とのことです。その所有者の多くが高齢化や税金対策などを理由に売却を検討しており、不動産業界は「都市の住宅地が一斉に市場に出回る商機」と色めきたつと記述がありました。事実、昨年から建設コンサルタントと組み、相鉄線沿線の生産緑地の活用を支援する取り組みに着手している企業があります。(日経新聞より)

私は、農地保全の取り組みを実際に見てみたいと、6月に練馬区の大泉「風のがっこう」を視察してきました。ここでは、子ども連れから高齢者までと多様な世代が利用されていて、子どもと一緒に農作物を育て、レジャーをしながら農地の保全や食料自給率を考える機会にもなると思いました。

農家の人は、農地に人を入れるのは抵抗があると聞きますが、市民が週末農業で農地を維持し、残していくメリットは大きいと感じました。練馬区では、現在17の農業体験農園を整備し、 約2,000家族が利用しているそうです。経験の少ない利用者でも失敗もなく楽しんで参加でき、利用料は10アールあたり100万円の設定なので農家にも安定した収入になるというコンセプトは、都市の農業と農地を守るだけでなく、発展させることを目的とした施策と言えます。

本市にとっても貴重な農地です。先祖からの土地を守りたい農業者と耕したい消費者に応えて新たな関係性を紡ぎ出す施策として農業体験農園を提案し、まずは関心のある農家と、市の職員が農業体験農園への視察を具体化するよう要望しました。