~けして忘れてはいけないこと~いわき市ザ・ピープル スタディツアー報告

2017年10月28日 01時32分 | カテゴリー: 活動報告

10月19日、あいにくの雨模様の早朝、WE21ジャパン大和のボランティア10名で福島県いわき市のスタディツアーに向かいました。
この日は、いわき市小名浜でリサイクルのチャリティショップを営むNPO法人ザ・ピープルとの交流と復興支援事業のコットンプロジェクトへの援農が目的でした。

私は、震災の翌年にいわき勿来に援農でオリーブ畑の除草作業に参加しましたが、それから5年ぶりの福島は、道路も整備され除染作業車が往来すること以外は民家の様子ももとに戻ったように感じました。気になっていたフレコンバッグの山は見当たりませんでしたが、デジタル表示の線量計の存在にここが普通の災害で終わらなかったことを物語っています。

震災からの経過を代表の吉田さんからお聞きしました。
震災後すぐ、ザ・ピープルは店内の古着のストックを被災者に放出します。全国から支援品の衣類が集まると、市の要請で仕分けから配布を被災しながらも残ったメンバーで行うなど、精力的に活動しました。
当時の避難所は、間仕切りがなくプライバシーもない状態だったそうでダンボール箱で囲ったスペースが各世帯のテリトリーだったそうです。
古着のリサイクル先の企業から支援物資としてカーペットが届けられましたが、冷たい床に敷こうにもダンボールを移動させる気力もなかったと当時を振り返ります。

震災を伝える“伝承の場”として設置された小名浜地区の観光物産施設内にある ライブいわきミュウじあむ では “いわきの東日本大震災展”が長期間にわたって展示されています。2階には津波の到達水位の表示や津波が迫る映像が流れ、未曾有の大災害が想像の域を超えていたことがわかりました。
辛い経験も次世代に活かそうとしています。当時職員が避難する際、入り口に施錠したことで逃げ遅れた方々が施設にたどりついても中に入れず犠牲になられた経験から、災害時にはドアを蹴破って施設内に入る工夫が施されました。

吉田さんは年間を通して復興への支援や、プロジェクトの進捗報告に足を運ばれているのに、私たちはいつも受け身であった事を反省しました。今回の経験は、私たちが地域の拠点として、災害時に果たすべき役割や、防災や減災への不断の努力を学ぶことができました。