民衆館における目標に向けた就労訓練事業

2017年11月12日 02時07分 | カテゴリー: 活動報告

10月17日、就労支援プロジェクトのフィールドワークで「民衆館」(横浜市南区)を訪問しました。更生施設「民衆館」は、社会福祉法人 横浜愛隣会が運営する生活保護受給者を対象とした生活扶助を目的とした施設です。
現在、全国で19カ所しかない更生施設ですが横浜、東京、大阪などの大都市を中心に整備が進められています。
設立は1924年と大正、昭和、平成と時代をまたがり、関東大震災被害者や失業者・生活困窮者のために運営した簡易宿泊所「救世軍民衆館」が前身で太平洋戦争などの混乱期の中、仕事や生活の場を失った人々に施設を開き、生活保護法が施行されてからは要保護者の受け入れ施設として社会復帰に向けた援護に力を注いで来ました。

ニーズが多様化する中で現在は、入所と通所の就労訓練に至る前の支援事業を展開しています。利用者は、依存症などの精神疾患の方やひきこもりの方などで再び社会の一員としてリスタートできるよう、入所時に目標を持たせ、規則正しい生活、責任感の育成を目的にボランティア作業、内職作業を日課としてプログラムされています。中間施設に通所しながらアディクションプログラムとしてAA(アルコール)やGA(ギャンブル)などの自助グループミーティングに出席することもできます。

自立した生活を想定し、自炊生活を体験するなど実践的支援も行っており入所時の目標の達成や、施設での実績を福祉保健センター(福祉事務所)に評価してもらい、地域での生活を実現します。その後は、アパートやグループホームなど、行き先は様々ですが、念願の「自立した生活」が始まります。
こうして目標を達成し、入所前に思い描いていた生活が実現します。
入所は男性に限られ64人の入所者のうち12人が就労に従事し、入所時の目標が達成され思い描いていた生活が実現するようサポートされています。
また、OB仲間の近況を確認するOB会には90人を超える登録があり、退所後のアフターケアにも努めているなど情報発信や、緊急避難場所としての機能も果たしています。
今後は、通所者を増やしていく構想だそうで、生活保護に至る前のセーフティーネットとして、目標を持たせての支援に学ぶところが多くありました。