12月議会一般質問より~シリウスと大和駅周辺のにぎわいづくりについて~

2017年12月20日 12時00分 | カテゴリー: 活動報告

昨年大和駅東側にオープンした大和市文化創造拠点シリウスは、開館1周年当日に、累計来館者数が300万人を記録しました。
1階には、バレエやミュージカル、コンサートなどを楽しめる約1000席のメインホールがあり、中学生等の発表会や自治連や民児協等の集会にもホールは活用されています。今年6月に行われた中村哲医師の講演会では、当日入りきれなかった人むけに各階のロビーで映像を流し対応しておりました。
「全館図書館」として1階から5階まで書架があり、自動貸出機でどの階の本も自由に借りられ、施設全体で850を超える座席あるので、どのフロアでも本を読むことができます。

また、館内利用者専用の一時預かり保育は1時間500円で1歳児から未就学児まで利用可能で、子どもを預けてホールで公演を楽しめるなど幅広い年齢層がリフレッシュすることができると評価しています。
3階の屋内こども広場は、2歳までの幼児と保護者を対象とした無料のちびっこ広場と、3歳以上小学2年生までの児童と保護者を対象とした有料のげんきっこ広場があり、他にも保育室や育児相談室、こども図書館が併設されています。スタッフの見守りがあるので高齢者の方もお孫さんを連れて安心して利用できると広い世代の方に好評です。

また、シリウスはバリアフリーになっており、地下には障がい者用の駐車スペースもあり障がいがある方々にも好評です。他市の職員からも、自分たちのまちにもシリウスのような施設をつくってほしいという市民からの要望があり困っているとの声も聞きました。

シリウスは、全体の工事費約200億円をかけて文化の拠点として整備されました。シリウスへの多額の投資は成功し、1年間に300万人の来場者がありました。市民に文化芸術に触れる機会を増やし、文化芸術振興条例や文化芸術振興基本計画等と照らし、目的は達成できたとみてよいでしょう。
しかし、民間指定管理者制度をとっている以上、その成果には可視化した評価が必要です。

シリウスの整備経緯の流れの中の一つに、「文化施設の充実で駅周辺に新たな文化創造の拠点を創出し、集客性や利便性の向上と質の高いサービスの提供を目指した」と示されています。まさに街の「健康」に寄与することに期待を集めたわけですが近隣商店街等へ賑わいは波及しているのでしょうか。

以下は質問と答弁の抜粋です。

 

1周年を迎えたシリウスについて

質問①シリウスの運営には指定管理者制度を取り入れ、(株)図書館流通センター、サントリーパブリシティサービス(株)、(株)小学館集英社プロダクション、(株)
ボーネルンド、(株)明日香、横浜ビルシステム(株)の6社からなる共同企業体「やまとみらい」が担っているが、1年経ったいま、(1)市や市民の評価について伺う。
(2)各施設の融合・連携は上手くいっているのか。また、(3)この1年間の指定管理料は総額いくらか。

答弁:芸文ホールで開催される自主事業の講演に合わせて図書館や屋内子ども広場、学習センターそれぞれ利用者向けの関連の事業、PR活動を展開して幅広く核施設で融合が
図られている。各館長による会議が毎週開催され、企業の垣根を越えて業務方針や課題解決に向けた対応が検討されている。このような管理運営のもと1年間で累計
300万人を達成してこの数字こそが市民からの評価だと捉えている。市の評価としては、良好な運営であったと評価している。
指定管理料は7億9,800万円。これは以前の図書館や学習センターの床面積より大きく、開館日数も多いことから来館者の増加など人件費にとどまらずさまざまな要素を精
査して算定した数字です。図書館としては、県内では一番多い閲覧席数を有しており、屋内子ども広場、本格的ギャラリーも整備し効果的な投資であったと考えている。
施設の稼働率は全体で85%ほど、来館者数はホールだけでも想定12万人のところ28万人と2倍以上となります。事業の満足度も95%が満足との声を頂いています。他市
の施設を見ても此処まで高い数字は見たことがない。今後この数字を維持していくのが課題。

質問②来館者数が300万人を超えたが、来館者層の内訳はどのようになっているか。

答弁:具体的な数字はもっていないが、日頃の感触だが、平日の昼間はご高齢の方や小さな子ども連れの方、学校が終わる時間になると小学生、中学生や高校生が増えてき
て、夜になると仕事帰りの方と思える層の方が増えて来るなど、幅広い方に利用して頂いている。また、土日祝日については朝早くから学生を中心に親子連れなど多くの方
が来館されている。

質問③市は再開発ビルの名称案を市民から公募し「YAMATO文化森」に決定したと広報したが、現在は文化創造拠点シリウスが広く使われており、文化森の名称はほとんど使
われていない。応募した市民から戸惑いの声がでている。市の見解は。

答弁:あくまでも「YAMATO文化森」というのは再開発ビル全体の名称であります。シリウスと言うのは、その中の市側の持ち分、公共施設・文化創造拠点と整理をして使わ
れている。

質問④市長は、文化芸術振興条例や文化芸術振興基本計画等と照らし、芸術文化ホールの開館によって達成できたこと、また、今後達成すべき課題をどのように捉えている
か。

答弁:ホールは、文化芸術振興基本計画の目標を実現するために様々な事業を展開する施設であります。以前と大きく変わった事は、鑑賞事業がかなり多くなり幅広い市民の
方が舞台芸術に触れる機会を作ることができたことです。さらに鑑賞事業だけでなくプロのアーティストと市民が一緒に作品を作るといった取り組みも今年度から入って
おり、文化芸術活動をやる人が増え、活動のレベルアップや次の世代の担い手にもつながっていく貴重な機会を作ることができた。 1年間市民に使っていただき、市民
団体や学校からも大変好評の声を沢山いただいている。

質問⑤メインホールの市及び学校、指定管理者、民間の興行の利用件数と開館から1年間の稼働率を聞きたい。

答弁:開館から1年間の利用件数は、全体で220件であります。このうち市の利用件数は25件、学校が29件、指定管理者としての事業としてやっているものが39件、民間興行
が10件となります。残りの120件は、文化団体の公演であるとか講演会となっており、かなり文化関係の催しが多いと思っていただければと思っております。
1年間の平均稼働率というのもメインホールの稼働率が85%(シリウス全体の稼働率も偶然85%だった)で開館以来そのくらいの数値で推移している。

質問⑥メインホールは音響も良く演奏者等には好評だが、来場者からは座席配置の窮屈さが指摘されている。中央部の座席が20席連なっており中ほどに座ると通路への移動が
非常に困難である。この点について、そのような設計になった経過、現状についての市の認識、今後の対応を伺いたい。

答弁:建築基準条例や火災予防条例により席数に対する通路幅や列あたりの席数など、火災時等における避難安全上のルールを順守したうえで、良好な音響で観覧のしやすい
席を最大限確保するという考えで設計を致しました。 通路と中央席の往来がしにくいといった声もあることは承知しているところですが、良好な音響や観覧のしやすさを
優先させたものでご理解ください。

 

シリウスを活用したまちづくりについて

質問①大和駅周辺の活性化策として駅から出て周遊していただく機能としてシリウスを活用していくのが市にとっても一つのテーマだと思うが、シリウスの賑わいを近隣商店街の活性化にどのようにつなげるのか。

答弁:シリウスの賑わいを近隣商店街の活性化にどのようにつなげるのかについては、シリウスの影響によって人通りが増えているという商業者も実感として捉えおり、一部
夜間営業の店舗がランチ営業を考えているといったことも聞いている。しかし、まだ商店街全体の動きには至っていない。市は、商業者の皆様が主体となって自らの課題と
してしっかりと取り組んでいただくことが重要であると捉えている。商業者が活性化するにあたり課題となるものがあれば、課題に対して市としては対応していく。 産業
活性化としては、商業振興条例を制定されており商業振興条例にもとづく商業戦略計画の見直しが来年度となっており、今後の商店街の動向を注視し商店街のあり方や支援
を検討していきます。

質問②シリウスとプロムナードに隣接する大規模駐車場、あるいはシリウス北側など近隣に広めの土地を所有している企業等がシリウス建設に合わせて各種施設をつくる計画
がかつてあったと聞いている。進捗状況や誘導策について伺う。

答弁:シリウス西側の大規模駐車場は、かねてからその地権者である(株)相鉄アーバンクリエイツより自社開発を検討していると聞いております。現在の所、具体的な計画案
は本市に示されていません。  また、シリウス北側の土地についても同社が所有していますが現在の所、地領がはかられており具体的な開発計画がありません。いづれ
の土地もシリウスとの相乗効果が大きく図られると考えられることから、本市としては今後も引き続きこの開発計画の同行を注視すると共に、同社に対する働きかけを
行っていきたいと考えております。

質問③平成27年3月議会、文教市民経済常任委員会の審議の中で、指定管理者としては、自分のテリトリー以上に広げていくのは難しい話かもしれないが、施設外ということ
では、やまとみらいの構成団体であるサントリーパブリシティサービスはいろいろな施設を運営しているので、ほかの施設でシリウスのイベントのPRをすることを提案
する記述があったかと思うがその後、検討はされたか。
④駅から出てもらうためには、大和駅におけるシリウスのイベントのPRは効果的であり、デジタルサイネージを使えば、そこに掲示するものを施設の中側からコントロー
ルできる等の提案もあったはずだ。 現在は可視化されたものがないが駅に電子看板・掲示板等を設置するなどの計画は進んでいるのか。

答弁:③④一括
サントリーパブリシティサービスが管理している鎌倉芸術館や小金井市の交流センターでシリウスのホールのイベントチラシが配架されております。県内の文化施設でも
ホールのイベントチラシが配架されている状況です。大和駅校内のイベント掲示については、すでに相鉄、小田急の事業者の協力を得てシリウス全体のポスターの掲示であ
るとか、広報誌やまとみらいを年6回発行しているがその広報紙も配架させていただいている。議員提案のデジタルサイネージや電子看板については、コストと設置場所が
今の現状難しいところがありますが、事業者と協議をしているところです。

質問⑤プロムナードに水道を設置することは難しいのか。やまと広場側の図書館の道に手洗い用の水道設備を設置してはどうか。

答弁:以前からも街路樹やベンチ、水飲み場の質問をいただいておりますがプロムナードの歩道整備にあたり撤去した経緯があり、水道もプロムナードガーデンプロジェクト
の修了に合わせ撤去しました。現段階で再設置は考えておりません。

質問⑥図書館の道の雨水対策については、商店側に流れないよう中央部をくぼませる構造となっており、排水溝が中心部に設置されているが、ところどころ排水溝がないとこ
ろがあり雨水の引きが悪い。歩きづらさを感じるが改善策が必要ではないか。

答弁:排水対策については構造上難しいところがあり、雨水管の設置ができないため道路側溝を這わせて対応している。改善策は難しいが、まずは雨天時の状況を確認させて
もらい模索していきたい。清掃の必要があれば対応する。 側溝が無い部分に水が溜まるようであれば、集水ますを設置することも考える。利用者が安心して通行できる
よう補修していきたい。

一般質問のインターネット中継は、大和市のホームページからご覧になれます。