多様な学びをつくる夜間中学

2018年2月6日 02時23分 | カテゴリー: 活動報告

昨年、神奈川・横浜の夜間中学を考える会主催の講演会「神奈川における外国につながる人の学習権と夜間中学」を拝聴してからのご縁で同会が大和市で初の夜間中学をテーマとした上映会に参加しました。

23日、勤労福祉会館3階ホールには、映画「こんばんは」の舞台となった東京都墨田区立文花中学校の夜間学級の教員で山田洋次監督の映画「学校」のモデルの一人でもある、見城慶和先生もお見えになりました。
また、さまざまな事情から義務教育を十分に受けられなかった高齢者や外国人の若者らに勉強を教える自主夜間中学「あつぎえんぴつの会」のメンバーや大和市から「あつぎえんぴつの会」に通級されている大和市民の方の姿もありました。

2016年に「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(義務教育機会確保法)の公布により、文科省は夜間中学の設置・充実に向けて自治体に働きかけを行っています。

しかし、神奈川県では政令市の川崎市と横浜市に公立中学校夜間学級がそれぞれ1校あるのみで、在住または在勤者でないと通級できない仕組みとなっています。厚木市、横浜市に自主夜間中学があり本市からも56人の方が「あつぎえんぴつの会」で学び直しや向学のために通級されています。

誰でも学び直しができるよう、垣根を取り払うことも必要ですが、高齢の方が電車を乗り継ぎ通級する負担を考えると県央にも公立中学校夜間学級の設置が望まれます。

映画に登場した不登校から夜間学級を経て大学進学、就職を経験した男性の実体験に基づく話は、夜間中学が多様な年齢、国籍を超えた学びの場となっていることに気づかされます。
2010年度の国勢調査で神奈川県の*未就学者は、5,116人。大和市でも123人という報告があり潜在的な需要はもっとあると推測されます。

高齢通級者の「私たちには時間が無い」という訴えは切実で、公立中学校夜間学級の設置に向けて行政へ働きかけていきます。

 

*未就学者とは、学歴ゼロ、未就学か小学校中退者の方を表します。