12月議会より~地域資源を活かしたエネルギーについて~

2018年12月21日 14時46分 | カテゴリー: 活動報告

*廃食用油のBDF精製設備。技術の向上で、透明で高品質なBDFの精製が可能となりました。

*BDF(バイオディーゼル燃料)を電源とする発電機。車両に設置し、福島原発事故の被災地にも電気を届けました。

2018年夏の日本列島は豪雨、台風、地震に酷暑と、過酷な自然災害が繰り返された年でした。

6月に最大震度6弱の大阪北部地震が発生。7月には中国、四国、九州を中心に西日本が記録的な豪雨、強風で電柱が倒れ、送電設備が壊れるなどして延べ約218万戸が一時停電。自然災害での停電では阪神・淡路大震災に次ぐ規模でした。

そして、9月6日3時7分、北海道胆振地方中東部を震源として最大震度7を厚真町で観測されたことは皆様のご記憶にも新しいところです。苫東・厚真火力発電所が被災して停止すると一時は全道が停電し、都市の機能が完全に停止してしまいました。

地震に限らず、自然災害が大規模化・激甚化する傾向にある中、ブラックアウト、いわゆる全域停電は人の命にもかかわる重大な事態で災害からの復旧を妨げるばかりか、長引けば市民は不自由な生活を強いられます。

私たちは、今後の大規模停電を引き起こすような災害にも備える必要があります。
また、エネルギーを分散する分散型電源という考え方もそろそろ議論に上がっても不自然ではありません。

12月議会では、エネルギーの自治と地産地消の再生可能エネルギーの新しい発電資源として、「廃食用油」、天ぷら油など食用油の廃油の活用を提案しました。

廃食用油というとBDF(バイオディーゼル燃料、以下BDF)としてディーゼル車の軽油に代わる燃料のイメージですが、電気自動車の普及でBDFの代替え燃料としての需要はほとんどありません。

しかし、廃食油でつくったBDFは、二酸化炭素を増やさないエコな燃料であるだけでなく、適切な処理をすることで家庭から大量に廃棄される油で河川の水質汚濁などの環境負荷を抑制します。配食用油の精製技術は今や格段に進歩し、100リットルの廃食用油から95リットルのBDFができます。

既に墨田区の事業者が発電電源として実用化し、現在、移動可能なバイオディーゼルプラントや、集合住宅や施設などの電力供給も行っています。

しかも、大気汚染の原因となる硫黄酸化物はゼロです。呼吸器官障害の原因と言われる黒煙は軽油の半分以下で3リットルの廃食用油で平均家庭の一日分の発電が可能です。災害時、廃食用油はいつでも市民に協力を要請し自家発電のための燃料として調達が可能です。廃食用油のBDF精製事業者との災害時協定を視野に入れるべきと提案しました。都市に油田のように眠る資源を使わない手はありません。今後も、温暖化対策やエネルギー自治など環境政策を提案していきます。