昆虫を通してみる生態系管理の重要性

2月11日、第19回さがみ自然フォーラム「昆虫のいろいろと私たちの関わり」をテーマとした講演会に参加しました。

昆虫の存在は、私たちに様々な恩恵をもたらす生態系サービスを提供しています。今回、生物多様性の損失が私たちの暮らしに与える影響について、身近なトンボに着目して学びました。

神奈川県から絶滅した昆虫類についての調査は2006年に行ったきりです。「神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006」でも計72種が絶滅したと報告されています。しかし、すでに十数年を経過し更に増えている可能性があります。

地球温暖化の影響や私たちの生活スタイルの変化、南方系の昆虫の勢力の拡大や外来種の増加で生息地を失い激減した昆虫類は私たちの身近なトンボでも顕著になっています。例えば、全国のトンボ研究者などへのアンケートでは、2000年前後からアキアカネが減少したという印象を持つ人が6割もいたそうです。激減の原因として、水田の乾田化や稲の育苗時の殺虫剤の影響が考えられます。

農薬による影響はミツバチの大量失踪や数の激減にもかかわっていることが化学的に証明されていますが日本では規制がありません。激減している虫たちは、人間に静かに警鐘を鳴らしています。この小さな声に生態系の一部である私たちはどう応えていくべきでしょうか。

会場には自然体験活動や生物多様性保全活動など、自然を守り生物多様性を未来につなぐ活動の展示に多くの来場者が足を止めていました。

自然護岸の保全活動や引地川流域のトンボ調査を通して、生物多様性の重要性を政策提案していきます。