公共施設の感染対策、抗菌剤に頼りすぎ?!

6月議会が始まり、各常任委員会で補正予算審議が行われています。

所属する文教市民経済常任委員会も本日開催されました。

今回の補正予算案には、文化創造拠点シリウス管理運営事業費として、新型コロナウイルス感染症対策としてシリウスの内壁面に抗ウイルス作用を有する保護シートの貼り付け工事請負費として4,647万5千円が補正計上されています。

不特定多数の来館者があるシリウスでは、出入り口の非接触型体温計の検温システムや館内各所にアルコール除菌スポットを設置し、これまでも感染対策を講じてきました。

今回の抗ウイルス作用を有する保護シートについて、会派で効果等をメーカーや製造元に問い合わせたところ、メーカーからは、「物質名は企業秘密だから教えられない。」「抗ウイルス作用についてはSIAA(抗菌製品技術協議会)の認可待ちで、承認には今後3~6か月を要する」とのことでとても回答とは言えないものでした。

医学博士で環境化学物質による人体・生体影響研究が専門の木村-黒田純子さんに問い合わせたところ、このような抗ウイルスシートには酸化チタンによる殺菌抗ウイルス作用がある事を確認しましたが、酸化チタンは国際癌研究機関IACRでは、発がん性が懸念されるランク2Bに指定しています。メーカーは含有物質を示していませんが、人に対して発がん性の可能性が有るとしたら、安全確認せずに使用することには市民の安心安全を考えると承諾しかねます。

今、新型コロナウイルスの新たな感染経路として挙がっているのがエアロゾル感染です。特に密室においては感染の確率が高まることが指摘されています。

昨年、WHOが新たに取りまとめた新型コロナウイルスに関する新たなガイドラインによると、「主に屋内で、混雑し換気が不十分な場所で新型コロナウイルスが空気感染することは無視できない」とし、空気感染、そしてエアロゾル感染の可能性を指摘しています。

シリウスには構造上の問題で一部の窓の開閉ができるものの、換気が十分とは言えません。

また、シリウス館内には常設の空気清浄機が設置されていないことも判明しました。まずは空気清浄機の設置を進めるなど、換気ができないシリウスの構造を優先して改善すべきです。