スポーツとジェンダー問題

3月10日、大和市がホームタウンチームとして認定し、大和市議会も「なでしこ議連」として応援している大和シルフィードの2022新体制報告会に参加しました。

チーム誕生は、1998年4月、大和シルフィード(中学生チーム)発足から始まります。「女の子が長くサッカーを続けられる環境を創る」そんな思いから生まれたそうです。小学校までは、男の子も女の子も一緒にサッカーができますが、中学に上がると女の子はサッカーをあきらめて辞めていく。何とか続けさせてあげたいとの思いが根底にあります。2012年6月にはNPO法人格を取得し、日本女子代表の川澄奈穂美や上尾野辺めぐみ、杉田亜未など多くの女子サッカー選手を輩出しています。

今年度は、SDGs社会的インパクトの創出を目指して実践研修に参加したそうです。重点ターゲットと主な取り組みとして、No.4 質の高い教育をみんなに、No.5 ジェンダー平等を実現しよう、No.8働きがいも経済成長も、この3つのテーマに力点をおき、スポーツの現場で蓄積された知見やノウハウの提供や、発信を続けていくとのこと。特に、私が注目したいのは、昨シーズンから、スポーツファーマシストがチームに加わり、月経管理などを含めた女性アスリートへのサポートの充実を図っていることです。

女性アスリートと生理をタブー視せず、痛みだけではなく、生理前の体調不良などで、せっかくの競技会本番でベストなパフォーマンスを出せずに終わってしまうことのないよう、スポーツ科学の知見も集め、女性に見合った方法でパフォーマンスの向上を図って欲しいと思います。女性アスリートが生涯を通じてより安全、安心して競技に専念できる環境整備に期待します。