「働く」は権利~シャロームのひまわりプロジェクト~

東日本大震災復興・支援ネットワーク神奈川は、東日本大震災の翌年2012年10月に設立し、ネットワークでつながった団体と相互に参加・協力を行ってきました。

今年で10回目となる総会の記念講演は、NPO法人シャロームの理事長大竹隆さん、代表理事である静子さんによる震災と原発事故による教訓、ひまわりプロジェクトの10年から地域共生社会と共同組合への期待という貴重なお話を伺いました。

シャロームは、福島市で授産製品の販売支援や障がいをもつ仲間たちのコンサートの開催など地域で生きる障害をもつ人たちへの広範囲な支援活動を展開してきましたが、活動基盤を充実させ、安定化を図っていくことを目指し2001年9月に法人化しました。食用ひまわりの種を搾ったひまわり油やせんべいを製造販売してきましたが、2011年の東日本大震災による原発事故で食用ひまわりの自家栽培ができなくなりました。窮状を知り、被災地の福島を元気づけようと、全国からたくさんのひまわりの種が福島へ送られたことをきっかけに絆を深めながら、今なお原状回復には至らない福島を支援する「ひまわりプロジェクト」が始動しました。

販売から得た収益は、障がい者の支援や福島の子どもたちの社会活動の資金、事業資金として活用しています。

シャロームの障がいを持つ人も持たない人も共に生きる社会を目指した活動は、ひまわりプロジェクトにより全国各地での地域づくりや仲間づくりのきっかけになっています。まさに、「それって、政治だよ!」です。

現在、一般社団法人 シャローム福祉会も立ち上げ、指定特定相談支援事業所、指定障害福祉サービス事業所として就労相談や支援を行う「ベーシック憩」の運営も行っています。仕事を通して社会的自立を目指したい方への働く場を提供し、療育支援や精神障害の方23人が利用しているそうです。お菓子作りや工芸品、製品の展示即売、農家のお手伝いにパソコンが得意な方は新聞づくりのお手伝いなど、特性や適性に合わせたメニューが用意されています。

地域の中で互いに支え合い、働き、共に生きる。シャロームの絆づくりがさらに広がることを願っています。