学校給食の無償化は実現するのか
大和市は、49年前の昭和48年から中学校の完全給食を実施し、成長期の子どもたちにバランスの取れた安全・安心の昼食を提供してきました。
保護者負担は月額4,740円(食材費)で、給食施設の運営・維持管理費等3億円余を市が負担しています。給食の内容は、週4回は米飯で、だしは煮干しなど天然素材を用い、遺伝子組み換え食品は不使用、冷凍食品も使用しておらず、ゼリー等も手づくりです。
これまで神奈川ネットが働きかけをして、アルマイト製食器から樹脂製食器への切り替えや箸の導入、食器の石けん洗浄等を実現・推進してきました。課題としては、食缶の石けん洗浄は実現しましたが、肝心の食器洗浄は合成洗剤が使われていることです。また、地産地消の更なる推進などがあります。家庭で満足な食事ができていない子どもたちへの対応も悩ましい課題です。
中学校の学校給食は、次世代を担う子どもたちの健全な食生活の実現と豊かな人間形成を図るために大変重要です。子どもの6人にひとりが貧困と言われる現在、家庭の事情と関係なくみんなが同じ昼食を食べられる意義も大きいと思います。国が掲げる異次元の少子化対策の中に焦点となっていた給食費の無償化についても盛り込まれることが分かりました。中学校給食を実施していない自治体もあるため、地域によって状況が異なり一律の対応は難しいとの見方はありますが、是非、軍拡よりも優先して取り組んで欲しいものです。